生産前の品質受入基準の明確化
品質管理 · 2026-07-20
品質に関する紛争の多くは、実測値の偏差ではなく測定方法に起因します。工場では公差内でも受入検査では公差外となることがあります。測定器具や基準点が異なるためです。
寸法を重要項目と参考項目に分けてください。重要寸法は機能に影響し、規定の公差を満たす必要があります。参考寸法は確認記録として残しますが、合否判定には使いません。
重要寸法ごとに測定器具と基準点を明記します。直径については、材料越し、対辺間、または特定の基準面から測定するかどうかを記してください。
検査で用いる抜取基準を明記します。検査数量と抽出対象を具体的に決めておかないと、双方で別の数量を検査して結論が分かれます。
塗装やめっき品の外観合否基準は文書で定義してください。色調の範囲、膜厚、表面欠陥の許容限度を具体的に記載しないと、外観判定は主観に左右されます。
合意内容は、契約書または契約が参照する書面仕様書に記録します。出荷後もこの基準を契約上の根拠として適用できます。